“両親と三人で暮らしていますが、両親が一泊旅行に出掛けることになっていました。旅行の当日になって私は外出の用事があり出掛けることになり、自分用の玄関の鍵を持って外に出ました。
その間に両親は旅行に出掛けていき私は帰宅したのですが、持ってきたと思っていた鍵がどうしても見つかりません。当然ではありますが玄関は施錠されているので、家の中に入る手段もありません。両親に連絡すれば場所によっては戻ってきてくれるかもしれないと考えましたが、運の悪いことに携帯まで忘れてきていました。
連絡手段を失ってしまい途方に暮れていましたが、何とか中に入ろうとあらゆる窓を確かめましたが入れる場所はありませんでした。
うろうろして時間だけが過ぎていき困っていましたが、近所に会社の同僚がいるので歩いて向かい相談に乗ってもらいました。友人宅で過ごしていると夕方になってきて、周囲も薄暗くなってきました。
どこかに泊まることも考えましたがわずかな現金しか持っていなかったので無理な話ですし、友人宅に泊まることも奥さんのことを考えると迷惑でした。
最終的に出した結論は、どこかの小窓を割って家の中に入ることでした。ただ、ガラスは頑丈にできているので、普通の方法で割るのは困難でした。
そんな時に友人が気づいてくれたのは、特殊なハンマーです。彼は会社でトラックの運転手をしており、事故で車内から出られなくなった時に使用する脱出用の特殊ハンマーを持っていました。そのハンマーを使って小窓を割り、家の中に入ることができました。
鍵を忘れた代償は、ガラスの修理代としての16,000円でした。”